整体とは
整体の歴史
整体の歴史は古く、その起源は2000年以上前の中国という説が有力と言われています。
一方、日本で整体が行われるようになったのは明治時代以降と言われており、野口 晴哉氏による整体(野口整体)として戦後知られるようになったようです。
野口 晴哉氏が昭和二十二年には整体操法の指導者育成機関として「整体操法協会」が設立され
整体師という整体を生業として活動する者達が出てきました。
野口晴哉氏の考えは患者が「治療を受ける」だけで完結するものではなく、患者本人が自分の治ろうとする本来人間が持っている治癒力を引き出すことが整体の目的であり、自ら健康に導く活動を
「体育」と位置づけ何かに頼ることなく自らの足で立つことを指導理念に掲げ、昭和三十一年
そうした健康観に基づく体育団体「社団法人整体協会」を文部科学省の認可を受けて設立。
全国に整体法の講習活動や教育、子育てに至るまで様々な分野にその考えを広げていきました
歴史には色々な視点があり一概にまとめることはナンセンスだと思いますが少なくとも日本全国に
整体という言葉が広がったのは昭和二十二年以降ではなかったかと考えています。
日本における「整体法」が野口晴哉氏の生み出した「野口整体」だとするとやはり「整体」とは
「人間が本来持っている自然治癒力を高めるものである」と言えると思います。
よく聞く世界の整体2つ
アメリカの整体(カイロプラクティック)
代表的なものではカイロプラクティックになると思います。カイロプラクティックの起源は紀元前の古代ギリシャ・ヒポクラテス時代に手技だけで行われていた施術といわれています。
そこから1895年にアメリカのダニエル・デヴィット・パーマー氏により確立され120年の歳月をかけ医学的、科学的理論をベースに自然医療として世界中に広がっていきました。
WFC世界カイロプラクティック連合の定義によると
「筋骨格系の機能的、構造的な障害とそれが及ぼす神経系の機能異常、ひいては健康全般への影響を診断、治療、予防する専門職である。脊椎マニュピレーション(アジャストメント)を主にした徒手治療を特徴とする」とあるように「手」を用いて患者の悪い身体の部位を正常な状態へと治していく日本における整体と重なる部分があると思います。
中国整体
2000年の歴史があるといわれており中国では推拿科と呼ばれる病院の診療科目に属しています
基本的には徒手での施術になり、患者の身体の悪くなっている部位を手や指で矯正し血行を良くしたり神経機能を正常化させ人間の自然治癒力を高め身体を回復させます。