イメージしやすい整体
背骨や骨盤をボキボキするような施術
一般的な整体のイメージとして関節をボキッと鳴らすような施術があると思います。
脊椎矯正や骨盤矯正などと言われることが多いかなと思いますが、矯正といっても色々な手法があり、代表的なものでいうとカイロプラクティックで使われる手技にスラストというものがあって関節に瞬間的な力を加えて関節を動かすといったものやまた他の手技としては5グラム程の力で関節に力を加えて関節を動かすようなものまで矯正は多岐に渡ります。
施術の目的
整体と一言でいっても色々な考えがあり、その考え方の分だけ種類もあります。
しかし、ほとんどの整体の考えの基本には身体全体のバランスを整える事と、人間が本来持っている自然治癒力を高めること、この二つが挙げられると考えています。
例えば、骨盤の傾きによって上半身のバランスが悪くなることで首や肩に影響が出ることがあります。その場合は首や肩に出ている症状に対して治療することが病院や整形外科で一般的に行われている治療になりますが、整体では骨盤の傾きによって骨盤の上に乗ってくる上半身がバランスを崩し首や肩に症状が出ていると考えるので首や肩に治療を施すのではなく骨盤に対して治療を行います。その結果、骨盤の傾きが正しい状態に戻れば自然と上半身の症状は改善されて行きます。
整体の効果
全身のバランスが整うとどの様な効果が期待できるのか?これは症状に応じて違いがありますので
一つ例にとって説明します。
整形外科でレントゲンを撮ると「左膝と比べると少しだけ膝関節の隙間が狭くなっています、軟骨が少しすり減っているので骨と骨が当たって痛みが出ているんですよ」といった説明をされました。
治療は関節内にヒアルロン酸を注射で入れ関節の動きを良くするか、痛み止め成分の入った湿布で様子を見て下さいかどちらかが一般的な治療の流れとしてあります。しかし患者さんが実際に訴えておられる症状は朝起きる時の動き出しの時の痛みや一定時間座った後の立つ際の痛みだけで歩き出すと痛みが消えるといったもので、右膝の軟骨がすり減って骨と骨がぶつかる事によって起きている現象なら歩けば歩くほど痛みが強くなってくるはずですが実際に患者さんが訴えておられる症状は動き出しだけの痛みこれをどのように説明できるかというと、関節は滑液という関節の潤滑液が無いとスムーズに動くことができません。
その滑液を関節に出すためには関節に正しい方向から圧力がかかる必要があります。
膝への正しい圧力は歩行時の荷重になり、歩くことによって膝関節に滑液が出て膝関節がスムーズに動くことができる様になって行きます。動き出しの痛みは膝関節に潤滑液が効いて無い状態で動かすことで膝に負担がかかって出ている症状で、仮に軟骨のすり減りがあったとしても潤滑液が出て膝関節の動きがスムーズになれば痛みなく歩ける状態になるので患者さんが訴えておられるような現象が起きていると考えられます。
ここで整体を施すことで膝関節にどの様にアプローチをしていくか?
膝関節も他の関節も同様にその関節単体で動くことはほとんどありません。下肢連動ユニットと言われるものがあり、足関節、膝関節、股関節、骨盤が連動することで足が動きます。
まずは右膝にちゃんと荷重をできるように下肢連動ユニットの連動性を出していく施術を行います
右膝に荷重がかかるようになれば常に関節は潤滑液で満たされ動き出しもスムーズに関節が動くようになれば患者さんが訴えておられる症状は無くなると思います。
今回はごく一部の例ですが、病院や整形外科で湿布や注射を続けているが症状の改善が見られない方は一度、このような治療も御検討されることをお勧めします。